中国による水産物輸入停止の経済的影響は!? …規制が拡大する懸念も

お金のコラム

24日午後1時ごろから東京電力が
原発の処理水放出を開始した事を
受けて、

中国は日本からの水産物の輸入を
包括的に停止すると発表しました。

経済的な打撃と今後の見通しに
ついてまとめました。

 

【日本経済への影響は…】

農林水産省の統計によると、
2022年の水産物の輸出総額は
3,873億円です。

輸出先は1位中国(871億円)
2位香港(755億円)となっており、

水産物輸出総額に占める比率は
中国22.5%・香港19.5%で
合計42.0%にも達します。

中国による水産物の輸出停止措置は、
日本の水産物輸出、水産業にとって
大きな打撃と言え ます。

一方、輸出全体に占める割合から
見ると中国と香港向け水産物輸出は
0.17%に過ぎず、

輸入停止が1年間続いてもGDP
押し下げ効果は0.03%ほどのため、
日本経済全体に対する影響は限定的
言えます。

【米国との連携の在り方…】

ただし中国の対日貿易規制措置の
対象が他の分野へと広がる場合は
日本経済に大きな打撃となり得ます。

現在米国は対中ハイテク輸出規制を
行っており、それに対し中国は報復
として半導体の材料となるレアメタル
(希少金属)の輸出規制を始めました。

日本が半導体輸出規制で米国に同調
する場合、日本にも同様の措置を取る
ことが予想されます。

このようなリスクを踏まえると
政府は処理水放出による中国との
関係悪化だけでなく、

対中投資・輸出規制で米国との
連携の在り方についても慎重に検討
していく必要があると言えます。

先週の株式&為替相場(前週末比)

日経平均:31,624円(+174円)

ドル円:146.44円

NY株式:34,346.90㌦(-154㌦)

先週の日経平均株価

先週は週前半に大きく上昇した
ものの、金曜日には今年2番目の
下げ幅を記録し一進一退の環境と
なりました。

米半導体大手エヌビディアの
好決算を材料に楽観ムード
でしたが、
次第に週末のジャクソンホール
会議が警戒され、週末一気に
リスクオフ
の流れとなりました。

⇒注目されていたジャクソンホール
会議(年1で主要国中央銀行首脳が
集まるシンポジウム)でのFRB
パウエル議長講演は事前想定の
範囲内となりました。

追加利上げと停止双方の可能性に
言及しましたが、金融政策の新たな
方向性を示すものではなく安心感が
広がりそうです。

【資金の流れ】
ハイテク関連株 ⇒ 輸出関連株
円 ⇒ 米ドル

波乱含みの8月夏枯れ相場、
今年は無難に通過か?

 

【解説】

8月は例年株式相場が冴えない動きと
なります。実際過去20年の日経平均
株価のパフォーマンスを見ると

8月はワースト2位でした。

市場参加者の多くが夏休みで
マーケットを離れ活気がなくなる
夏枯れ相場とも言われます。

 

【ポイント】

また8月は波乱の起きる月とも
言われます。ニクソンショックや
イラクのクウェート侵攻、
パリバショック (
リーマンショック
の引き金)など

過去相場の波乱要因となった大きな
出来事は8月に起きています。

 

【今後の影響】

今年8月も米国債格下げという
波乱が起き、世界の主要株価指数は
軒並み大幅安となりました。

ただ今回の ショックは軽微で済み、
その他波乱要因も少ない状況です。

年末にかけて堅調な相場環境
なる見通しです

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