日本銀行の利上げは近いのか!?…国内物価と米金融政策の状況整理

お金のコラム

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日々変化する経済の動向。

資産の運用や管理などにも少しでも
役立ててほしいと思い、お金のミニ
コラムをお届けします。

 

日本銀行の利上げは近いのか!?

…国内物価と米金融政策の状況整理

日本銀行は9月19日の金融政策決定会
合で、大方の予想通りに金融政策の維
を決めました。

ただし委員のなかには利上げを主張し
たものもおり10月会合の動向に注目
集まっています。

状況をまとめました。

【高市トレードによる株高…】

トランプ関税が発表されて金融市場が
動揺した4月以降、日本銀行は関税の
影響を見極めるために利上げを一時停
止しています。

8月消費者物価指数(インフレを測る
指数)では+2.7%となり多少低下
たものの、 全体的な物価上昇圧力は
依然として強い状況です。

ただ食料品価格の上昇はコメ価格上昇
や円安による輸入食料品の上昇といっ
供給側の一時的な要因です。

食料品やエネルギーを除くと+1.6%で、
日銀の目指す2%を下回る水準です。

この点から、現在の国内物価情勢は日
銀の利上げを促す要因にはなりにくそ
です。

【米国の利下げもネックに…】

一方米国では、9月17日のFOMCにて
FRB(日本で言う日銀)が6会合ぶり
に利下げを再開しました。

また年内残り2回の会合で連続利下げ
が予想されています。

さらに金融市場は、トランプ政権の介
入によって利下げが過度に進む可能性
を予想しています。

仮にFRBの利下げが加速すると急なド
ル安円高に進みかねず日本経済に大き
な打撃となります。

そんな中で日銀が利上げを実施すると
ドル安円高を更に加速させる恐れがあ
るため慎重になると思われます。

国内外双方の観点から、日本の利上げ
はまだ時間が掛かりそうです。

先週の株式&為替相場(前週末比)

日経平均:45,045円(+1,750円)

ドル円:147.96円 

NYダウ:46,315.27㌦(+ 481㌦)

 

先週の日経平均株価

先週の日経平均株価は二週連続の最高
値更新となりました。

米 FOMC(金融政策を決める会議)を
波乱なく通過したことで米国株が上昇
その流れを受けて日本株も半導体関連
を中心に幅広く買いが入りました。

週末には終値ベースで初めて45,000円
を上回り、上昇基調が続いています。

⇒ 米FOMCでは0.25%の政策金利引き
下げが決まり、さらに年内10月と12月
の会合でも引き下げに動く見通しです。

一方、日銀金融政策決定会合では金利
据え置きながら、日銀が保有するETF
(上場投資信託)の一部売却を決定し
たことについては警戒感が広がってい
ます。

【資金の流れ】
割安 株 ⇒ 半導体関連株
円 ⇒ 米ドル

日銀がETFの売却を開始

【解説】

日銀は現在保有している日本株に連動
するETF(上場投資信託)の売却を始
める方針を示しました。

保有残高は時価76兆円超に達し東証プ
ライム市場の約8%を占めているため、
株式市場への悪影響が懸念されていま
す。

 

【ポイント】

そもそも国債の様に償還のない株式は
売却しなければ日銀のバランスシート
に永遠に残ります

ひとたび株価が暴落すれば日銀の財務
を悪化させ、債務超過が生じるリスク
もあります。

そのため売却は必須と言えます。

 

【今後の影響】

売却の規模は年間6200億円程度で、
市場全体の売買代金の0.05%です。

そのためすぐに株式市場に悪影響を
与える可能性は低そうです。

ただこのペースでは売却に112年か
かる計算で、長期的な下落圧力とな
ります。

 

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