金利を制するものが資産設計を制す?
日本ではGW中の5月4日に
FOMC (米国中銀)及び、
ECB (欧州中銀)政策金利の発表があり、
いずれも0.25%の引き上げと
なりました。
これにより、政策金利は
アメリカ 4.75~5.00%、
EU 3.00%(中銀預金金利)と
なっています。
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世界の金利
新型コロナウイルスにより、
ダメージを受けた経済を立て直すため、
空前の金融緩和を実施しました。
が、それによる副作用もあり、
世界各国物価高騰がおさまらず、
今度は世界各国の中央銀行が
過去例を見ないペースで金利の
引き上げを進めてきました。
結果、現在の政策金利は
以下の通りとなっています。
・アメリカ 4.75~5.00%
・EU 3.00%(中銀預金金利)
・イギリス 4.25%
・オーストラリア 3.60%
・ニュージーランド 5.25%
・カナダ 4.50%
・日本 -0.10%
(日銀当座預金のうち超過準備預金の
金利(短期))
※マネックス証券のHPより抜粋
日本だけおかしな数値と
なっていますが^^;
北米、オセアニアについては、
ようやく金利の打ち止め感が見えて
きました。
欧州については、いまだインフレが
高止まりを続けており、もう少し
金利の引き上げが続きそうですが、
今年中には打ち止め感が見えてきそう
です。
打ち止めとはなりますが、
物価のことを考えると、すぐに
金利が下がっていくというのは
時期尚早で、しばらく高止まりする
イメージでしょうか??
一方で、日本はというと…。
周回遅れとなっていますが、
物価上昇についても、世界各国に
遅れて進んでいることを考えると、
基本的に上がっていくことを
頭に置いておく必要があると
言えるでしょう。
![](https://www.nagoya-ouchi.net/wp-content/uploads/2022/10/24324608_m.jpg)
金利の影響
住宅購入にあたって、最もイメージ
しやすいのが住宅ローン金利ですね。
金利が上がれば、ローンを借りる
場合には当然不利になります。
今後金利の上昇を見込むのであれば、
固定金利が安心ですし、
金利の下落を見込むのであれば、
変動金利が有利と言えます。
金利見通しは住宅ローンの選択に
あたって、重要な要因となります。
一方で預金金利が上がると、
当然有利となります。
預金だけでなく、各種債券など
金利が付くものの金利が上がれば、
預ける(購入する)場合には、
有利に働きます。
先ほどの金利一覧を見て、
日本の定期預金に預けよう!とは
なりませんよね。
知っていれば(^^;;
金利動向により、
借りる側が有利か?
貸す側(預ける側)が有利か?
異なってくることになりますね。
そんなことを頭に置きながら、
資産設計、資金計画を考えて
いけると、有利に進めていける事に
なります。
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株式にも影響
ところで金利に影響を受けるのは
これだけではありません。
金利を引き上げることで景気を冷ます
効果があります。
結果として、株式にも大きな影響を
及ぼします。
景気に影響を及ぼすということは、
金融商品だけでなく、私たちの給料や
ボーナスにも直結する問題であると
言えます。
各国の中央銀行は現状に何らかの
影響を与えることを目的に金融政策の
変更を加えているわけですからね。
中央銀行の目的は物価の安定です。
アメリカは雇用の最大化という義務を
背負っています。
雇用の最大化ということは、
すなわち経済の安定。
金利の上げ下げ等々の金融政策で
景気をコントロールしている訳ですね。
資産設計、資金計画を考えるうえで、
金利はとても重要な要因です。
それは住宅ローンの有利不利、
預金金利の有利不利といったことは勿論。
中央銀行がそれにより、
景気をコントロールしているという
本質的な点も頭に置けると、さらに
その重要性が理解できますね。
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