与党の歴史的大敗となった参議院選挙!?…金融市場への影響は

お金のコラム

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日々変化する経済の動向。

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役立ててほしいと思い、お金のミニ
コラムをお届けします。

 

与党の歴史的大敗となった参議院選挙!?

…金融市場への影響は

7月20日に投開票が行われた参議院選
挙では、与党が過半数割れとなる厳し
い結果となりました。

事前の情勢調査でも劣勢が報じられて
いた中、挽回できず投開票を迎えた形
です。

今後の日本経済への影響は?

【株式市場には下落圧力も…】

自民党が議席数を大きく減らす一方、
国民民主党や参政党などが躍進する結
果となりました。

衆議院に続き参議院でも与党の議席数
が過半数を割り込んだことで、今後の
法案成立や政策決定においては野党と
の協調や連立拡大の必要性が高まりま
す。

これにより政策決定のスピードが著し
く落ちたり、予期せぬ政策変更が生じ
る可能性があります。

また株式市場は政治的な不確実性を嫌
ため、一時的には日本株も不安定な
動きになりそうです。

ただ連立拡大等で安定した政権運営が
見込めれば落ち着きを取り戻していく
と思われます。

 

【財政悪化懸念が拡大…】

主要10政党のうち野党8党は参院選の
公約に消費税減税を掲げていました。

与党が過半数を維持した場合は見送ら
れる予定でしたが今回の選挙結果を受
けて減税議論が再び活発化するものと
思われます。

特に食料品の消費税を期間限定で0%
にする案などは自民党の一部も同調し
ており実現可能性が高そうです。

ただ年間5兆円にも上る代替財源の確
保が課題となります。

米国の高関税措置などで日本経済の減
速懸念も強まって いるなかで、債券市
場は財政悪化への警戒を強めており、
長期金利には上昇圧力が掛かっていき
そうです。

先週の株式&為替相場(前週末比)

日経平均:39,819円(+249円)

ドル円:148.42円

NYダウ:44,342.19㌦(-29㌦)

 

先週の日経平均株価

先週の日経平均株価は3週間ぶりの
上昇となりました。

参議院選挙の投開票と三連休を先に
控え方向感が定まらず下落と上昇を
くり返す展開でしたが、下値ではし
っかりと買いが入ったことが 支えと
なりました。

特に業績好調を受けて半導体関連株
の上昇が大きく、全体を押し上げま
した。

⇒トランプ大統領による日本、韓国、
カナダ、EU、メキシコへの関税発表
が相次ぎ、貿易摩擦
への警戒感から
米国株式市場は下落圧力を受けまし
た。

一方で、史上初めて時価総額4兆㌦を
突破するなど勢いに乗るエヌビディア
を始め、ハイテク株の牽引により堅調
を維持しました。

【資金の流れ】
ディフェンシブ株 ⇒ 半導体関連株
円 ⇒ 米ドル

 

選挙後の混乱した状態で臨む日米関税協議

【解説】

参院選の結果を受け政治情勢は混沌と
しており、米国と関税協議を行う十分
な時間を確保することは難しそうです。

このままでは、8月1日には現状10%の
日本の相互関税は25%へ引き上げられ
ることになりそうです。

 

【ポイント】

トランプ関税は日本経済にとって強い
逆風となります。

日本のGDP(経済力の指標)への影響
-0.85%程度と試算されており、来
年にかけて緩やかながらも景気後退局
面に陥る確率は5割を超えると予想され
ています。

 

【今後の影響】

今後は2国間協議の枠組みでなく各国
が連携して米国と対峙することも予想
されます。

日本も今まで控えていた WTO(世界貿
易機関)提訴報復措置に踏み切る可
能性もあります。

8月1日以降も関税動向には要注視です。

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