「頭金を入れないほうがお得!」と言われる本当の理由

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こんにちは。おうちの買い方相談室の岩本です。

愛知県は今年早くも梅雨入りしてじめじめした天気が続いています。

今日のテーマは「住宅購入時に頭金を入れないほうが良い本当の理由」について解説します。

 

「住宅購入のタイミングで自己資金、いわゆる頭金をどれくらい入れればいいのか?」

「入れないほうが良いって聞いたけどどうして?」

 

というご相談は常々いただいておりますが、この問題はまず大前提として、

頭金を入れたほうが良いのか?それとも入れないほうが良いのか?は、その家族によって答えが変わります。

 

お得かどうか?という判断基準だけではなく、

家計的に健全かどうか?という視点も重要で、

長期的に見て家計のやりくりに問題がないかどうかなどのチェックも必要だからです。

 

そのうえで、頭金は入れないほうが良い!との診断結果になった場合、

実際にはその理由は一つではなくたくさんあります。

住宅ローン減税のことであったり、住宅ローン金利のことであったり。

その中でも今日は「インフレ」という視点から見たときの判断基準について考えてみたいと思います。

 

少し話は変わり私事の話題になりますが、

先日私は、小学校三年生の娘の為にピアノを買いに行ってきました。

娘のピアノ、お世辞にも上手になったなあとは思わないレベルなのですが、

娘にはめっぽう甘い私は、この子の為ならと思い、連休中に見に行き購入に至りました。

ヤマハの白いアップライトピアノです。

娘の喜ぶ顔を見ると、高い買い物でしたがとても満足しています。

 

重要なのはここからで、

そのピアノのお代の支払い方法は、私、迷うことなく全額フルローンを選択しました。

店頭で条件を確認したところ、なんと5年無利息とのこと。

 

開口一番「だったらフルローンがお得ですね!」

と、一瞬のうちに決断しました。

もちろん一括で購入できない訳ではないですよ笑。

フルローンにしたほうが条件が良いとの判断からです。

 

ポイントは、インフレです。

モノの値段が上がり、お金の価値が下がる、のことを指します。

インフレが起こり、

モノの値段が上がり、

お金の価値が下がるのであれば、

どう考えても無利息のフルローンがお得になりますね。

 

一括だと、現在のお金の価値で100万円の支払い、

それが分割だと、年々お金の価値が落ちていく中での100万円の支払い、

どっちが良いと思いますか?

 

もちろん、お手元のお金の管理方法をどうするか?という工夫も必要となりますが、

私がファイナンシャルプランナーという人種であることを差し引いたとしても

手元の預貯金を物価上昇に負けないくらいの率で殖やすことはたやすいはずです。

上記のような理屈から、私は娘のピアノをフルローンで購入しました。

 

話を戻します。

住宅購入における頭金をどうするか?

という判断もこれと同様のことがあてはまります。

もちろん住宅購入の際の住宅ローンが無利息、なんてことはありえないと思いますが、

みなさんご存じの通り、現在の住宅ローン金利は歴史上一番低い水準となっています。

 

であれば、

例えば、今手元にある1000万円。

住宅購入費の頭金として支払ってしまうのではなく、

住宅ローンに組み込んで長期に渡って返済していく、

そうすることで、インフレに伴いお金の価値が落ちていく中で

ゆっくりと住宅ローンを返済していく、

 

このほうが得策ではないでしょうか?

 

この場合も手元に残ったお金1000万円の管理方法が問われますが、

それらも含めて総合的にアドバイスするのが、私たちファイナンシャルプランナーの使命です。

 

頭金を入れたほうが得か?入れないほうが得か?

どちらが得か迷っている方は是非、当店にご相談下さい。

その見極めをするために必要な判断基準をお伝えします。

 

おうちの買い方相談室名古屋店 代表 岩本貴久