“「毎月の家賃」と「毎月の住宅ローン」が同額だったら安心”はウソ!?

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皆さんこんにちは。おうちの買い方相談室の岩本です。

早いものでもう12月。もう今年もあと一か月を切りましたね。

 

今日のテーマは「家賃と住宅ローン」です。

住宅ローンの借入額を決めるにあたり、今住んでいる賃貸アパートの家賃額を参考にする人はとても多いです。

 

これが悪いとは一概には言えませんが、今回はその注意点について解説したいと思います。

 

極端な言い方をすれば、今支払っている家賃を住宅ローン支払い額の参考にする必要は全くありません。何故なら、今払っている家賃は将来を見越して決めていないから、です。

百歩譲って意味があるとすると、家賃と同額の住宅ローン支払いであれば、今現在(のみ)の支払いには困らないだろう、ということが分かるくらいです。

 

今の家賃よりも住宅ローンの支払い額が低くなれば、毎月のやりくりは楽になる、

今の家賃よりも住宅ローンの支払い額が高くなれば、毎月のやりくちは苦しくなる。

 

そんなことは当たり前ですが、それよりも大切にしなければいけないことがあります。それが何か?と言うと…。

 

住宅ローンの返済と同時進行で、将来の目的・目標を達成するための蓄財が可能かどうか?

 

です。これに尽きるかと思います。

 

ここで大切なのは「将来の目的とは何か?」ですが、

 

多くの方にとって共通の目的は、「教育資金」と「老後生活費」です。

 

つまり、

 

住宅ローンの返済と同時進行で、子どもたちの教育資金積み立てが実現できるか?

 

住宅ローンの返済と同時進行で、老後の生活費積み立てを実現できるか?

 

です。

 

それぞれには積み立ての期間に期限があります。

 

教育資金の最大の難関は大学の学費です。

子どもが生まれ、高校を卒業するまでに18年間。

この18年間の間に、大学の教育資金としていくら準備するか?という目標設定をすることが大切です。

その目標積立額を、住宅ローンの返済と同時進行で達成しなければいけません。

 

昨今では、学生の約50%が奨学金を活用して大学に通っているという状況から察すると、

この目標設定ができていない、あるいは目標設定が甘い家族が多数いる、ということだと思います。

 

人生で自由に使えるお金には限りがあります。

その限られたお金で

 

夢のマイホームか?

子どもの将来か?

 

何を優先するかは家族ごとの判断ですが、是非とも家族の将来のために最善の選択をしてほしいです。

 

 

老後の生活費は考え方が教育資金よりも難しいです。

何故なら、国からの年金も絡んでくるからです。ここに明確な目標額を見出すのは難しいところですが、難しいからと言って問題を放置しておく訳にもいきません。

 

 

夫婦が退職をして老後を迎えたとき…。

お給料としての収入は来月からはない、というステージを迎えたとき、

手元の資産として皆さんはいくらあれば安心できますか?

その設定をすることはとても重要なことです。

 

この老後の生活費準備も、当然ながら住宅ローンの返済と同時進行していかなければいけません。

 

それなのに、老後の生活費を準備するどころか、老後を迎えた段階でまだ住宅ローンが〇〇〇〇万円残っている、という状況の人たちも少なくありません。そんな状況に陥ってしまったとしたら、果たしてその家族の住宅購入は正しかったのでしょうか?私は違うと思います。

 

多くの方にとって住宅ローンの返済は長期に渡ります。生涯を通じて返済をしていくのが住宅ローンです。

 

その長期に渡る住宅ローンとともに、教育資金準備や老後の生活費準備を実現していく必要があります。

 

毎月あるいは毎年一律で蓄財してこうとすると無理があります。

 

自分たち家族にとっての「お金の貯め期」はいつか?を把握し、目標設定をしたうえでしっかりと蓄財しながら住宅ローンと向き合っていきましょう。

 

 

おうちの買い方相談室名古屋店 代表 岩本貴久