どうなる!?今後の住宅ローン減税!? 期間限定で3年延長の恩恵を受けられる期間は本当に終了したの!?延長の可能性は!? (注文住宅編)
皆さんこんにちは。おうちの買い方相談室の岩本です。
11月に突入しました。早いもので今年も残すところあと2か月となりました。
さて今日は住宅ローン減税の期限延長について触れたいと思います。
住宅ローン減税の3年延長の国の支援策が受けられる条件として、
注文住宅の場合は今年の9月までに建築会社と契約をする必要がありました(建売の場合は11月まで)。
その影響で9月はものすごい契約ラッシュだったのですが…
その期限が切れたホントすぐだったかと思います。
「住宅ローン減税3年延長の期限延長を検討」
というニュースがネット上にいくつか掲載されていました。
ある程度想定はしていましたが、正直
「またか…」
と思いました。
ただ、この情報の表現はあくまでも
「期限延長を検討」
です。
当然確定した訳ではありません。
そもそも情報の出どころも確たるものではありませんし。
念のため税務署の相談窓口に聞いたみたところ、
「そのような事実はいまのところ一切確認できておりません」
とのこと。
そりゃそうですよね。
つい先日まで期限を切っておいて駆け込み需要をあおり、
期限がきた途端に延長します!
ってやってしまったら、
無理して駆け込み契約に間に合うように計画を急いだ人たちが怒ります。
怒るレベルではなく暴動が起きますきっと(笑)。
という訳で、
現時点で期限延長の情報は信用度が低いのですが、
それでも延長になる可能性は往々にしてあります。
それもそのはず。この制度、これまでに既に二回、期限延長しています。
3年延長のルールが生まれたのは、2019年10月。
消費税率が8%から10%に引き上げられたタイミングからです。
この3年延長の本来の主旨は、消費税増税による住宅購入者の負担増を支援することです。
当初の期限は「2020年末までの入居」でした。
それが何故延長になったのかというと、ズバリ、コロナウイルスの影響です。
コロナウイルスが一番最初に発症したとされているのが2019年12月とされていますが、
最初は中国です。
これが原因でまず、建築途中の現場に建築資材が届かない、という不具合が多発しました。
主に設備関係、キッチンやユニットバス、トイレなどは中国で生産しているものが多く、
これらがコロナウイルスの影響で輸送が止まり、
建築現場にモノが届かない、工事が進まない、予定通りのスケジュールで家が完成しない、といった不具合が起きてしまったのです。
この影響で、
当初の予定は2020年末までに家が完成し、予定通り住宅ローン減税3年延長の条件を満たすはずだったのが、工事が遅れてしまい、家が年内に完成できない、
という問題が生じました。
この問題が生じ始めてすぐだったと思います。
この状況を解決するために、制度自体の期限が1年延長されました。
諸条件を満たせば2021年末までに家が完成すれば良い というルールになったのです。
諸条件というのは、
「コロナウイルスが原因で工事が予定通り進まないことを証明できる」
というものでした。
これが最初の期限延長の背景です。
そしてご存じの通り、2回目の延長により、期限は
「2021年9月までに建築会社と契約を締結し、かつ2022年中に新居に入居」
となっていました。
この二回目の延長は「経済対策として」とありますが、
事実上コロナの影響であることは間違いありません。
その期限は残念ながら終了してしまっているのは事実です。
が…
今現在コロナウイルスの脅威はおさまりつつあるように感じます。
営業時間短縮などの様々な規制も緩和に向かっています。
そして経済対策として「GOTOキャンペーンの復活」など政府が様々なテコ入れを検討しています。
といった背景からすると…。
住宅需要を活性化させる政策は日本経済にとって大きなプラスです。
これまでと全く同じ条件で住宅ローン減税が延長されるかどうかは定かではありませんが、
期限延長や、それに代わる支援策が登場する可能性は、私は高いと思っています。
早ければ来月、12月頃に新しい情報が更新されるはずなので、情報にアンテナを張っていたいと思います。
新情報が入りましたら、またこのブログで皆さんにお知らせさせて頂きますね(^^
おうちの買い方相談室名古屋西店 岩本貴久