狭小地って何!?家を建てるときのメリット・デメリットは!?

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こんにちは。おうちの買い方相談室の岩本です。

去年末頃はおさまりつつあったコロナウイルスですが、

ここにきてオミクロン株感染者数が全国でも、ここ愛知県でも急激に増えてきました。

油断は禁物。

感染対策をしっかりとしたうえで普段どおりの生活をしたいものです。

 

さて今日のテーマは「狭小地に家を建てるってどうなの!?」です。

そもそも狭小地って何?かというと…

その言葉どおり「狭くて小さい土地」のことをさします。

 

どれくらい狭いか?どれくらい小さいか?の定義はとくに決まっていません。

「狭い」「小さい」という解釈は感覚的なもので、地域によっても違うと思います。

 

私たちの活動の中心である愛知県では、

一般的にはおおよそ20坪程度の土地というイメージがありますが、

30坪くらいあってもそれを狭小地と呼ぶ場合も、当然あります。

 

また、狭小地は土地の形状が三角形だったりいびつなことが多いです。

そのため一般的な土地に比べて家を建てにくいです。

 

この狭小地と呼ばれる土地。

“家を建てにくい!”のに、最近実は人気だったりもします。

当店のご相談者の中には狭小地に限定して土地探しをしている方もいるくらいです。

 

 

狭小地が人気の理由!?

なぜこの狭小地に限定して土地探しをしている人がいるかというと、

それは狭小地にはメリットもあるということです。

 

人気の秘密、狭小地の一番のメリットはズバリ「コストが安く抑えられる」ことにつきます。

 

土地の面積が小さい訳ですから、土地の購入価格も当然下がることが多い

(割安かどうかは別。むろ割高な場合もあります)です。

 

例えば、土地の値段を表すときに使用される「坪単価」とあります。

これは土地一坪あたりの値段のことを指します。

 

坪単価80万円が相場のエリアで50坪の土地を購入しようとすると土地購入価格は、

50坪 × 80万円/坪 = 4000万円

4000万円が土地値段の相場になります。

 

そこを20坪の狭小地の場合、土地購入価格は、

20坪 × 80万円/坪 = 1600万円

1600万円が土地値段の相場になります。

 

当たり前の計算ですが、

土地面積が小さければ小さいほど購入コストが抑えられることから、

狭小地のメリット、魅力は住宅資金計画を抑えられることでしょう。

土地購入価格だけではなく、取得後毎年かかる固定資産税も安く抑えることができます。

 

 

本当に大丈夫?デメリットは?

コストを抑えられるというメリットはとても魅力的ですね。

名古屋市内で注文住宅を希望される方々の多くが直面するのが予算の問題。

その課題の解決手段として狭小地の活用はとても有効な手段のひとつと言えます。

 

一方で、当然のことながら狭小地にはデメリットも存在します。

 

一番のデメリットは

土地が狭い、小さいわけですから当然、家を建てるスペースが狭いです。

 

「広々としたリビングにしたい!」

「大きな吹き抜けを作って開放的な空間を実現したい!」

「お庭でバーベキューをしたい!」

「自動車を三台分停められる駐車場スペースを確保したい!」

 

などのような広いスペースを必要とする住まいの願望を実現しようとすると、

絶対に無理!とまでは言いませんが、困難だったり実現するために他の何かが犠牲になるなどの課題

生じます。

 

せっかく夢のマイホームが台無し…とまではいかなくても

理想の間取りにつくりあげたいところ大きな制約を受けてしまうのです。

 

マイホームの間取りに強いこだわりがある方は

このデメリットが致命的になりかねないので注意が要です。

 

土地購入価格が抑えられるというメリットがあったとしても、

満足のいく住宅計画が狭小地の敷地内に収まりきらないのであれば元も子もありません。

 

 

デメリットを解消するための解決方法

 

敷地が狭いため、間取りを考えるのに大きな制約を受けてしまう狭小地…。

何か良い解決方法はないのでしょうか?

 

要は、狭い敷地内でも設計を工夫することで

限られたスペース内で希望の間取りを実現できれば問題ない訳です。

 

それを実現するにはどんな手段があるでしょうか?

例えば…

 

・三階建てにする

フロアを三層にすることで面積を広くとることができます。

ただし、建物の高さに制限がある地域などでの場合は注意が必要です。

また、三階建ては階段の上り下りが増えるので生活のしやすさをチェックする必要があります。

 

・スキップフロア

いわゆる中二階をつくるという手段です。上手に空間の有効活用ができれば狭小地のデメリットを解決できるかもしれません。

 

・空間をできるだけ区切らない

LDKや廊下、階段、各居室などを区切れば区切るほど、ひとつひとつの空間は小さくなりますが

生活に影響のない範疇で空間を区切らずつなげて使うことで、

圧迫感を解決することが可能になる場合もありません。

 

・収納スペースの取り方を工夫

収納スペースを広くとれば生活スペースは狭くなり、その逆もあります。

狭小地の場合はそれらの割合が非常に悩みどころになりますが、

ここでもひと工夫できるかどうかです。

例えば生活スペースはある一定の天井高が必要ですが、

収納スペースは必ずしも人の背丈が収まる天井高である必要はありません。

例えば、屋根裏や床下、階段下などのスペースを上手に収納スペースに活用することができれば、

生活スペースをしっかりと確保したまま収納をゆったりとることが可能になるかもしれません。

 

このように様々な工夫を設計に盛り込むことで、

空間に制限を受けるという狭小地のデメリットを解決することが可能になるば場合も多々あります。

 

特に土地の購入コストが課題という人にとっては、狭小地を検討することは、

費用を抑える、大きなコストカットのチャンスになる可能性を秘めているかもしれません。

一度検討してみてはいかがでしょうか?

 

当店では、狭小地を検討する場合の注意点などもアドバイスしながら、

夢のマイホームのお手伝いをしています。

予算が問題で注文住宅をあきらめようかと悩んでいる方、是非ご来店ください。

 

おうちの買い方相談室 名古屋西店 代表 岩本貴久