住宅ローンを今から借りる人は変動金利で大丈夫!?

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後悔しない住宅ローン選びの秘訣を
住宅購入のプロが解説させていただきます!

こんにちは(^^

おうちの買い方相談室 名古屋西店
ファイナンシャルプランナー(FP)
岩本 貴久です。

住宅の資金計画を立てる上で、
成功の秘訣は何といっても
「住宅ローン選び」
です。

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住宅ローン選びの分かれ道とは!?


日本の住宅ローン金利は、
長期に渡り低金利時代が続いていますが、
今から住宅ローンの返済を
始める人にとって今後低金利が
ずっと続くかどうかは分かりません。

アメリカの住宅ローン金利は
何と5%にまで上昇しています。

世の中が不安定な今だからこそ、
住宅ローン選びは慎重に進めていきましょう。

住宅ローンを検討するにあたり、
一番の肝が住宅ローンのタイプ選びです。

「変動金利タイプ」
「固定金利タイプ」
このどちらを選択するか?

ここがやはり大きな分かれ道となります。

今回は「変動金利」を選択した場合の
リスクについて解説したいと思います。

変動金利タイプのリスク


変動金利のデメリットは何といっても
「金利が変動」することです。

当たり前のことですね。

返済がスタートした時の金利が
ずっと続くということはない
と思ったほうが良いでしょう。

最大の注意点は金利が上がった時です。

ケーススタディ
・住宅ローン借入額5,000万円
・返済期間35年
・元利均等返済
・月払い(ボーナス払いなし)
・金利0.5%

この条件で住宅ローンを借りると
毎月の返済額は
129,800円/月となります。

ここで変動金利タイプの
住宅ローンの特徴を確認すると、

①金利の見直しは半年ごと
②返済額の見直しは5年ごと

少しややこしいのですが、
毎月の返済額129,800円/月は
5年間変わらない一方で、
金利は半年ごとに更新されます。

となると半年ごとの金利更新が
どこに影響を及ぼすのか?というと…

毎月支払う129,800円/月の
内訳(支払金利と元金返済)
に影響を及ぼします。

半年ごとに金利が上昇しても
毎月の支払額129,800円/月は
5年間変わりませんが、
その中から利息の支払いに
回される額が増額します。

変動金利タイプの返済イメージ


返済スタート時の金利0.5%
このときの129,800円/月の内訳は

・支払利息 20,800円/月
・元金返済 109,000円/月

返済開始から1年後(ローン残高4,870万円)
金利が1%上昇した場合、
月々の返済額129,800円/月の内訳は

・支払利息 40,600円/月
・元金返済 89,200円/月

金利が0.5%上昇すると、
状況がかなり変わります。

返済がスタートした当初の予定よりも
元金返済のスピードが遅くなります。

予定通り返済が進まなくなるということです。

変動金利タイプの仕組み

この状況変化が次はどこに影響を
及ぼすかというと、
返済スタートから5年経過後、
つまり5年ごとの返済額
見直しのタイミングです。

当初の予定通り元金を
返済していない訳ですから、
次の5年は当然、
毎月の返済額が上がってしまいます。

5年ごとの返済額見直しは、
上限ルールが設けられており、
毎月の返済額の増額は
1.25倍までとなっています。

ということは、
129,800円/月×1.25
=162,250円/月

どんなに金利が上昇しても、
次の5年は162,250円/月
以上にはならない

となっています。

ただこれは、
支払いをおまけしてくれている訳ではなく、
更に次の5年に問題が先送りされるだけです。

支払いが免除されるような
仕組みとは違います。

このように、住宅ローンの変動金利タイプは
見た目の金利が非常に低金利で
良い条件に見られがちですが、
金利が上昇傾向となった場合、
返済の条件がどんどん悪化してしまいます。

変動金利タイプを選択したい場合は、
その仕組みをしっかりと理解すること。

金利が上昇してしまった場合に
対処できる家計かどうか?

を見極めてから選ぶようにしましょう。

住宅ローン選びのお手伝いはお任せください!

おうちの買い方相談室では、
変動金利タイプの
金利上昇シミュレーションから
金利が上がってしまった場合の対処方法まで
しっかりとサポートしています。

今後の住宅ローン選びに迷われている方は
是非お気軽にご相談下さい。

固定金利・変動金利の特徴や
メリット・デメリットは、
こちらのブログで紹介してます(^^)

「固定金利と変動金利の選択について」
「住宅ローン変動金利のデメリット」

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