家計を大きく左右する住宅ローン

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こんにちは。ファイナンシャルプランナーの岩本です。

あなたの家ではお金の管理は誰がしていますか?

一般的には、奥様が家計のやりくりをし、

ご主人様はお小遣いをもらっているということが多いのではないでしょうか?

私の経験則で、上手な家計のやりくりをしているなーとおもう家庭は

そのようなパターン(奥様がやりくり、旦那さんはお小遣い)が多いです。

また、夫婦共働きで子どもがまだいない家庭の場合、

家計は別々で管理している、というケースも時々見受けられます。

でも家を購入するにあたり大切なのは、夫婦のどちらが家計のやりくりをしているかではなく、

家計のやりくりから毎月の住宅ローンをいくらねん出しても無理がないか?

を、夫婦でしっかりと認識しているかどうかです。

そしてその

“無理がないか?”

のチェックは今現在のやりくりだけでなく、

10年後や20年後も想定しなければいけません。

 

例えば、、、、

先日ご相談いただいたAさん家族を例にあげると・・・

 

 

Aさん家族

Aさん(33歳)サラリーマン

奥様(32歳)専業主婦

長男(2歳)

次男(0歳)

 

Aさんの家族が10年経つと子供たちは12歳と10歳になっています。

ということは、二人とも小学生です。

更にもう10年経つとどうでしょうか?

子どもたちは22歳と20歳。

進学していたとしたら二人とも大学生です。

そのときにかかる教育資金はどれくらい必要か把握していますか?

私立大学の1年分の学費が約100万円かかります(2018年度)。

それが二人ともなると?

更には、大学に通うのに下宿が必要になったら?

いくら仕送りが必要ですか?

例えば、一人当たり毎月10万円の仕送りをしたとすると

それだけで年間の仕送り額は120万円にものぼります。

そのときのお給料で子ども二人分の大学学費や下宿の仕送り代をまかない切ることが出来るでしょうか?

もしまかない切れないとしたら、それまでにちゃんと貯金して準備しないといけません。

 

では、そのお金をいつまでにいくら貯金する必要がありますか?

教育資金準備の貯金ができる期間もまた限られています。

そして多くの場合それは住宅ローンの返済と同時進行でしなければいけません。

住宅ローンは返済が始まったら待ったなしです。

”今月はちょっと家計が苦しいからローンの返済はあとまわし”

とはなりません。

そして、住宅ローンは多くの場合で長期に渡って返済していくことになります。

子どもの教育資金準備との付き合いよりも、住宅ローンとの付き合いのほうが、一般的には長くなるでしょう。

車のローンなどはせいぜい5年。

しかも、どうしても苦しくなったら最悪の場合、車を手放すなどの解決策がとれます。

でも住宅ローンはそう簡単にはいきません(できる場合もありますが)。

だから、住宅ローンの返済が始まる前にしっかりと確認が必要です。

将来的に、長期的に見て無理なく返済ができ、

かつ同時進行で必要なだけの貯金もしていけるかどうか?

確認が必要です。

まずは「無理なく返済していける住宅ローンの額」を見極めることが最優先。

家を見に行くのはそのあとです。

家族のゆとりある豊かな生活を実現するために住宅ローンの失敗は絶対に許されません。