投資講座⑮「国際分散投資」

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こんにちは。FPの辻です。
経済的に豊かな人生、ハッピーリタイアメントを実現するために必要となる投資講座の15回目。
「国際分散投資」
「儲かる投資商品を教えてくれ」とよく質問されます。が、これが分かるのであれば、誰もが大金持ちになれます。
すなわち、必ず儲かる商品など誰にも分からないということです。
例えば1989年日経平均株価は史上最高値3万8,915円をつけた後、バブル崩壊により大幅に下落2003年にはバブル崩壊後最安値の7,607円をつけました。
この間に5分の1になってしまったことになります。
一方でニューヨーク株式市場に目を転じてみましょう。
1989年末のNYダウ平均は2753.21ドル。2003年末には10,453.92ドルと3.5倍程度になっています。
為替の変動は考えなかったとして、日経平均株価に投資していたら5分の1。
一方でNYダウ平均に投資しておれば3.5倍。
結果をみれば、アメリカに投資しておけばな~と思うのですが、1989年当時このような結果になるということが分かった人など、ほんのごく一握りの人のみなのです。
あくまでも結果論。後から見れば…というものなのです。
これは、ほんの一例ですが、儲かる商品(市場)など誰にも分かりません。
ですから、まず、どれが儲かるかわからないという前提に立つことが大切。
どれが儲かるからわからないから、市場の分散をすることにより儲けるということを考えるのです。
日本株式、外国株式(米国、欧州、アジア…)、外国債券…、どれが儲かるかわからない。
だから、市場を分散して投資し、当たるチャンスを広げるという発想です。
とはいえ、市場の分散といってもよく見かけるのは「日本株50%+世界債券50%」といったようなもの。
これでは、本当の意味での分散とは言えません。2つで当てにいっているといった形ですね。
安定的な成長を目指すのであれば、当てにいくのではなく、どれが儲かるかわからないという前提に立ち、より広く分散を行うことが大切ですね。